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CARBON CIRCULAR ECONOMY

マッチングイベント

令和7年度 第7回マッチング交流会

開催報告

 

 

〜今回の交流会はCHANCE会員限定で開催しました〜

講演Ⅰ「Ex-situ型バイオメタネーションに関する取組み概要」

カナデビア株式会社
環境事業本部 資源循環事業推進部
林 俊介 氏

 

カナデビア㈱(2024年10月1日に日立造船㈱から社名変更)では、国内他社に先駆けて1990年代からメタネーション技術の開発を始め、その後も独自の高性能メタネーション触媒を用いた実証試験を国プロ等で継続し、研究・試験用や20ftコンテナサイズのワンパックモデルのメタネーション装置製造・販売に至っています。
今回ご発表を頂いたバイオメタネーションは、上記の触媒法と異なり、メタン発酵槽の汚泥を生体触媒として利用するメタネーション技術であり、発酵槽とは別のバイオリアクターで水素と反応させる「Ex-situ型」を採用しています。鳥取市の下水処理施設をサイトとする実証事業は、4.8㎥/day以上のメタン製造能力を持つ設備で試験運用しており、実規模実証後の社会実装が期待されています。

 

 

講演Ⅱ「バイオテクノロジーによるカーボンリサイクル技術開発」

広島大学大学院
統合生命科学研究科 教授
中島田 豊 氏

 

広島大学では、2000年代はじめから下水汚泥や食品残渣、木質バイオマスなど多様な有機物を原料とする嫌気性条件下でのメタン生産の研究実績を蓄積し、2012年から「海洋微生物発酵制御を基盤とした大型藻類の完全資源化基盤技術の開発」で燃料(メタン)、化学品(EPA,DHA,カロテノイド)と排水処理・無機マテリアルなどの資源回収技術を開発しました。また、メタン発酵微生物に含まれるH₂、CO₂、COなどのガス基質を原料として酢酸を生成する嫌気性微生物に着目したガス発酵技術の研究開発も行っており、現在、大崎上島町のCR実証研究拠点で進めている「Gas-to-Lipidsバイオプロセスの開発」は、これら広島大学が伝統とする「発酵工学」をカーボンリサイクルに応用する「バイオものづくり」の発展形として位置付けられます。
本日のご発表では、こうしたカーボンリサイクルの化学合成プロセスにおけるバイオテクノロジーの可能性を踏まえたうえで、「Gas-to-Lipidsバイオプロセスの開発」での酢酸発酵設備や油脂発酵システム、そして将来の社会実装ビジョンとして瀬戸内海をはじめ島嶼部での社会モデルなどをご紹介頂きました。

 


 

交流会開催内容

 

令和7年度 第7回マッチング交流会を開催いたします。
今回は、講演Ⅰではカナデビア株式会社より「Ex-situ型バイオメタネーションに関する取組み概要」について、講演Ⅱでは広島大学・中島田教授より「バイオテクノロジーによるカーボンリサイクル技術開発」について、ご発表をいただきます。
バイオ技術によるカーボンリサイクルについての貴重な発表を頂くことで情報収集できる貴重な機会となっておりますので、ぜひご参加ください!
なお、今回はCHANCE会員限定での開催となっております。未加入の企業・機関の皆様には、この機会にCHANCEへのご入会をご検討ください!(なお、この交流会への同一所属先からの参加者数に制限はありません)

 

講演Ⅰ 15:05~15:35(30分)
「Ex-situ型バイオメタネーションに関する取組み概要」

カナデビア株式会社
環境事業本部 資源循環事業推進部
林 俊介 氏
概要資料はこちら

 

講演Ⅱ 15:35~16:05(30分)
「バイオテクノロジーによるカーボンリサイクル技術開発」

広島大学大学院
統合生命科学研究科 教授
中島田 豊 氏

概要資料はこちら

 

総括・事務連絡など 16:05~16:15(10分)

開催日時

2025年11月21日(金)15:00~16:15

開催方法

オンライン  

費用

無料

人数

-

参加対象

 

申し込み締切

2025年11月14日(金)17:00 

備考

 

受付は終了しました