講演Ⅰ「三菱重工のCO2回収技術のご紹介　～カーボンニュートラルに生きる～」

三菱重工業株式会社　成長推進室
営業シナジー推進部　部長付　川添 司 氏

三菱重工業（株）は1990年代からCO2の回収技術を開発しており、アミン吸収法を用いる「KM-CDRプロセス」は既に世界で14基の納入実績をあげています。このうち、2016年に米国・テキサス州で石炭火力発電所からEOR向けに4,776t/dayを回収する世界最大のCO2回収プラントを建設し、広島県内でも太平電業㈱による西風新都バイオマス発電所に0.3t/dayの回収装置を設置しています。今回は、こうしたCO2回収技術と装置の納入実績、そしてCO2バリューチェーンの構築に向けたグランドビジョンをご紹介いただきました。

講演Ⅱ「カーボンリサイクル・コンクリートの開発と社会実装」

大成建設株式会社 技術センター
栄誉研究員　大脇 英司 氏

大成建設（株）は、コンクリートが社会インフラの構築に欠かせない重要な材料でありながら、コンクリートを固めるセメントから世界で年間約40億ｔのCO2が排出されている現状を踏まえ、“カーボンリサイクル・コンクリート”として「T-eConcrete」を開発しました。今回は、この「T-eConcrete」が、通常設備で製造でき、従来のコンクリートと同等の強度・施工性を維持しつつ、内部を強アルカリに維持することで鉄筋の腐食を防ぐ高耐久性のコンクリートとして採用実績を増やしていることをご紹介いただきました。

令和５年度第２回マッチング交流会を開催いたします。

今回は、三菱重工業株式会社様から、カーボンリサイクルに必要なプロセスであるCO2回収技術をご紹介頂くとともに、大成建設株式会社様から、回収したCO2の用途として有望視されるコンクリートの開発と社会実装についてご説明頂きます。

カーボンリサイクルの実用化技術を学べる貴重な機会となっておりますので、この機会にぜひご参加ください！

なお、会員以外の方も参加可能ですので、カーボンリサイクル・カーボンニュートラルにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております（同一所属先からの参加者数に制限はありません）。

講演Ⅰ　15:05～15:35（30分）
「三菱重工のCO2回収技術のご紹介　～カーボンニュートラルに生きる～」

三菱重工業株式会社　成長推進室

営業シナジー推進部　部長付　川添 司 氏

講演Ⅱ　15:45～16:15（30分）
「カーボンリサイクル・コンクリートの開発と社会実装」

大成建設株式会社 技術センター

栄誉研究員　大脇 英司 氏

会長総括　16:20～16:25

広島大学大学院 先進理工系科学研究科 機械工学プログラム　教授　市川 貴之 氏