広島大学附属福山高等学校の1年生を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。
将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、広島大学附属福山高等学校の1年生約40名を対象に、カーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。
●開催日 2026年6月16日(火)15:40~16:30
●開催場所 広島大学附属福山高等学校
■授業風景
ツネイシカムテックス株式会社様にご登壇いただき、カーボンニュートラルの実現を目指す背景や、二酸化炭素を資源として活用するカーボンリサイクル技術について、具体的な事例を交えながらお話しいただきました。
はじめに、ツネイシカムテックス株式会社様から、地球温暖化の現状をお話しいただいた後、持続可能な社会を築くために、二酸化炭素の排出量と森林等による吸収量のバランスを均衡にする「カーボンニュートラル」を目指した活動が世界で取り組まれていることを説明いただきました。欧州で先行する排出量取引制度等の取組や、日本でもカーボンプライシングや炭素規制が進んでいることから、二酸化炭素の排出削減に向けて対策を講じる必要があることを示しました。
その後、カーボンニュートラルに関わる自社技術として、廃棄物処理の際のエネルギーを利用して発電し、水素を製造する取組や、工場の排気ガスを活用し、フェンス型水槽を用いた微細藻類の培養研究などをご紹介いただきました。その中でも特に微細藻類に注目しており、燃料やサプリメントの原料などの幅広い用途での活用が期待できることから、将来的に自社敷地や工業団地の外周を囲う形で培養槽を設置し、地域と一体となって藻類培養を行う構想をお話しいただきました。
最後に、広島県からカーボンニュートラルを達成するための方法として、省エネの推進や再エネの導入等様々な方法がある中で、カーボンリサイクルが注目されており、その最先端の実証研究拠点が大崎上島町にあることを紹介しました。
また、広島県のカーボンリサイクル研究開発支援や広島県内での研究・実証事例に触れ、広島県が全国に先駆けてカーボンリサイクルを推進していることをお話ししました。
質疑応答の時間では、使用している藻類の種類や社会実装までにどのくらいの時間がかかるかなど、生徒が鋭い質問を積極的に行う姿が印象的で、高い関心が伺えました。
特別授業を通して、生徒からは「数十年前も今と同じくらい暑いと思っていたが、自分が思っていた以上に地球温暖化が進んでいたことにびっくりした」「二酸化炭素は環境に害を及ぼすものという認識だったが、資源として捉える考え方は新鮮に感じた」「藻類から油を作ることができ、それがカーボンニュートラルに繋がることを初めて知り、面白いと思った」との感想がありました。
■まとめ
生徒に対し、カーボンニュートラルの実現に向けた手段の一つにカーボンリサイクルという技術があることや、その重要性を伝える貴重な機会となりました。二酸化炭素の利用価値について深く考察していた生徒の姿や、前向きな意見・感想が寄せられたことから、次世代教育の重要性を改めて実感いたしました。こうした、将来的なカーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う次世代との交流にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までご相談ください!
<協力企業等>
・ツネイシカムテックス株式会社



