リレーコラム

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CARBON CIRCULAR ECONOMY

Vol. 27

「丸紅株式会社:カーボンニュートラル/カーボンネガティブ社会実現への取り組み」

丸紅グループの社是は、「正・新・和」です。英語で言うと「Fairness, Innovation, Harmony」となります。この精神に則り、「公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する、誇りある企業グループを目指す」ことを経営理念として活動しております。
気候変動はグローバルかつ緊急性の高い社会課題であり、事業を通じた気候変動対策により社会生活の持続的成長を後押ししております。

 

 

気候変動対策への中長期的な貢献を果たすために、今年度からの中期経営計画「GC2024」の柱として「グリーン化推進」を定めました。「既存グリーン事業の強化」「新たなグリーン事業の創出」を両輪にしてグリーンのトップランナーを目指します。

 

以下、カーボンニュートラルへの代表的なソリューションを紹介させていただきます。

 

1.再生可能エネルギー電源の供給(国内発電/小売事業)
太陽光、バイオマス、水力、風力を中心に国内31案件、発電容量945MW(Gross)/555MW(Net)の発電設備を有しており、発電した電力はグループ企業の「丸紅新電力」を通じて再生可能エネルギーを供給しております。
(注:全世界では18か国45案件、発電容量38,289MW(Gross)/11,857MW(Net))

 

2.水素・アンモニアなどの新エネルギーを含む代替エネルギー事業
将来化石燃料に代わる燃料の安定供給に向けた取り組みとして、主として豪州での水素・アンモニア製造・輸出事業の調査を進めております。

 

<アンモニアサプライチェーンモデル>

 

3.脱炭素モビリティおよびEV インフラ・バッテリー関連事業
商用EV企画・開発ベンチャー企業「Folofly」と共に、性能及び価格競争力のあるEV導入の国内展開、並びにEV導入後の運用支援サービスも行っております。

 

<商用EV:Folofly開発車両>

 

ご紹介したものはほんの一例であり、従来では気候変動対策、脱炭素とは直接関連が薄かった分野(食品、農林水産、生活資材、船舶、産業機械、物流等)も含めて全社でグリーン化推進に取り組んでおります。

 

最後に、丸紅グループは大人気アニメーションである「ONE PIECE(ワンピース)」とのコラボを開始しましたのでご紹介します。
丸紅グループでは、目指すべき在り姿「Global crossvalue platform」 を定めています。この「Global crossvalue platform」を「ONE PIECE」の世界観と重ね合わせ、「できないことは、みんなでやろう。」をスローガンとしております。
社内外のさまざまな関係者と力を合わせることにより社会課題を解決し、新しい価値の創造を通じて、より良い社会の実現を目指します。

 

 

 

著者プロフィール

高原哲也
丸紅株式会社中国支社長
1993年丸紅入社。学生時代の専攻より一貫して原子力発電所の建設/運転/保守関連ビジネスに従事。2度のドイツ駐在を経て2019年4月より現職。大阪府出身。