令和7年度 第6回マッチング交流会
開催報告
CHANCEを通じた会員間の交流の場として、会員からの要望が多かったマッチング交流会の対面開催を、オンラインとのハイブリッド形式で実施しました。
●開催日 2025年10月24日(金)16:00~18:30
●開催場所 広島大学東千田キャンパス
地域連携フロアSENDA LAB 多目的スペース
■講演Ⅰ
「『地域CCU』の取組について」
日本特殊陶業株式会社
エネルギー事業本部 カーボンリサイクル開発部
部長 梶谷 昌弘 氏
日本特殊陶業㈱は、セラミック技術を基盤に自動車部品や半導体製造装置部品を製造していますが、カーボンニュートラルに向けても固体酸化物セルを用いる燃料電池や水電解装置、メタネーション装置、そしてCO₂回収装置を開発しています。 今回のご発表では、地域でCO₂を地産地消する社会を目指した『地域CCU』のビジネスモデル(国内でのCO₂供給不足を背景に、ボイラから回収するCO₂を地域の需要家に届けるサプライチェーン構築によってCO₂を新たな収益源とする事業)と、その実績として愛知県蒲郡市で小規模ながら地域を挙げて取り組んだ『地域CCU』で、食品メーカーから排出されたCO₂を用いたみかん栽培で消費者への訴求にチャレンジした内容についてご説明を頂きました。 現在、こうした取り組みをスケールアップした社会実装を目指し、自社でのCO₂回収・液化実験と、広島でのカーボン・サーキュラー・エコノミー実現に向けた検討を進めています。
■講演Ⅱ
「太陽光発電コストとグリーン水素のコスト低減について」
ES技研株式会社
代表取締役 久保田 英規 氏
国内外でカーボンニュートラルに向けた動きが発展する中で、電力の脱炭素化を実現する再生可能エネルギーの導入は、産業部門、家庭部門、運輸部門など部門を問わず最重要課題となっています。しかし、国内での再エネの中心である太陽光発電は発電コストの高さが問題視され、こうした電力を用いて製造されるグリーン水素も高コスト構造で普及が進んでいません。 今回のご発表では、こうした「太陽光発電はコストが高い」という認識を打開する事例を技術的裏付けやノウハウとともに豊富にご紹介頂き、安価な再エネ電力で製造するグリーン水素の低コスト化に向けた試みについてもご紹介を頂きました。 グリーン水素製造の低コスト化は、熱需要での化石燃料からの置換だけでなく、エネルギーマネジメントでの水素利活用、そしてカーボンリサイクルの実現にも寄与します。広島県内での再エネ発電コストやグリーン水素の低コスト化に向け、大きな期待が寄せられています。
■意見交換会の様子
カーボンリサイクルに興味・関心を持つ参加者同士が交流を深めました。
交流会開催内容
令和7年度 第6回マッチング交流会を開催いたします。
今回は、会員向け活動の一環として、以下のとおり交流会を対面開催として計画しましたので、ご希望の方は「ご案内」および「(別紙)交流会へのご参加にあたって」をご確認頂き、お申込下さい。
※今回は会員向け交流会と致しますので、会場・オンラインいずれも参加を希望される場合には入会登録をお願い致します。
●開催日時/2025年10月24日(金)16:00~18:30(意見交換会を含む)
●開催方法/会場・オンライン
●費 用/無料(意見交換会は会費制:一人1,000円)
●申込締切/2025年10月16日(木)17:00(ただし、会場参加は先着30名まで)
参加登録は、下記URLにて9月12日(金)10:00から10月16日(木)17:00の間にお手続下さい(ただし、会場参加者は先着30名の申込時点で募集を終了します)。
講演Ⅰ 16:10~17:00(50分)
「『地域CCU』の取組について(仮題)」
日本特殊陶業株式会社
エネルギー事業本部
カーボンリサイクル開発部
部長 梶谷 昌弘 氏
概要ページはこちら
講演Ⅱ 17:00~17:30(30分)
「太陽光発電コストとグリーン水素のコスト低減について」
ES技研株式会社
代表取締役 久保田 英規 氏
概要ページはこちら
意見交換会 17:30~18:30(60分)
申込方法
受付は終了しました





