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CARBON CIRCULAR ECONOMY

マッチングイベント

令和7年度 第2回マッチング交流会

開催報告

講演Ⅰ「CO₂吸収コンクリート『CO₂-SUICOM®』の開発と今後の展望」

鹿島建設株式会社
技術研究所 土木材料グループ
上席研究員 取違 剛 氏

 

カーボンリサイクル技術の中で、炭酸塩の形でCO₂をコンクリートに固定化する鉱物化は、水素を必要としないことから早期の社会実装が進んでいます。その中でも、鹿島建設や中国電力、デンカ、ランデスの4社で開発された『CO₂-SUICOM』は、製造過程で大量のCO₂を排出するセメントの使用量を減らして特殊な混和材を使用することに加え、短期間での炭酸化養生でCO₂を吸収したコンクリートとして、既に商品化され全国で採用実績を重ねています。
今回のご発表では、この『CO₂-SUICOM』が創出した「CO₂固定」の価値とカーボンネガティブの実現や、コストとのバランスを考慮した新タイプである『CO₂-SUICOM(E)』の開発、大崎上島町でのカーボンリサイクル研究拠点での実証試験、そしてCO₂削減量・固定量を最大化するコンクリートの開発・社会実装を目的とするNEDOグリーンイノベーション事業「CUCO」での活動などをご紹介頂きました。

 

 

講演Ⅱ「カーボンリサイクル・コンクリートの社会実装の進展と最新の動向」

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大成建設株式会社
技術センター社会基盤研究部
栄誉研究員 大脇 英司 氏

 

コンクリートの製造過程で排出されるCO₂のうち、90%以上がポルトランドセメントの製造時に排出されます。大成建設が開発した「T-eConcrete」は、セメントの一部またはすべてを高炉スラグなどの産業副産物に代え、さらにCO₂を吸収・固定した炭酸カルシウム(CCU材料)を用いることで、CO₂の排出削減やCO₂収支のマイナスを実現するものです。
今回のご発表では、この「T-eConcrete」の社会実装の事例として、建築物構造部材や高速道路への現場打ち施工での適用(いずれも鉄筋コンクリート構造)や、大阪・関西万博やひろしまゲートパークでの採用事例が紹介されました。また、地域連携を進めるため、愛知県で検討しているカーボンリサイクルプロジェクトを例に、材料調達や炭酸カルシウムの製造・利用に至るCO₂固定化コンクリートの導入に向けた複数事業者での役割分担・連携体制についてご説明を頂きました。

 


 

交流会開催内容

 

令和7年度 第2回マッチング交流会を開催いたします。
今回は、講演Ⅰでは鹿島建設株式会社より“CO₂吸収コンクリート「CO₂-SUICOM®」の開発と今後の展望”を、講演Ⅱでは大成建設株式会社より、“カーボンリサイクル・コンクリートの社会実装の進展と最新の動向”について、ご発表いただきます。
カーボンリサイクルの技術分野の中で、鉱物(コンクリート)分野は、水素が不要な技術であることから、比較的早期に社会実装が進むと言われております。カーボンリサイクル・コンクリートの研究開発や社会実装を積極的に推進されている2社の取組について、情報収集できる貴重な機会となっておりますので、この機会にぜひご参加ください!
なお、会員以外の方も参加可能ですので、カーボンリサイクル・カーボンニュートラルにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております(同一所属先からの参加者数に制限はありません)。

 

講演Ⅰ 15:05~15:35(30分)
「CO₂吸収コンクリート「CO₂-SUICOM®」の開発と今後の展望」

鹿島建設株式会社
技術研究所 土木材料グループ
上席研究員 取違 剛 氏
概要ページはこちら

 

講演Ⅱ 15:35~16:05(30分)
「カーボンリサイクル・コンクリートの社会実装の進展と最新の動向」

大成建設株式会社
技術センター社会基盤研究部
栄誉研究員 大脇 英司 氏
概要ページはこちら

 

総括・事務連絡など 16:05~16:15(10分)

開催日時

2025年7月4日(金)15:00~16:15

開催方法

オンライン  

費用

無料

人数

-

参加対象

 

申し込み締切

2025年6月27日(金)17:00 

備考

 

受付は終了しました