令和6年度 第5回マッチング交流会
開催報告
講演Ⅰ「ブル-カーボンクレジットを活用した沿岸域環境の再生と地域活性化」
復建調査設計株式会社
東京支社 第一技術部 環境課
課長 三戸 勇吾 氏
自社・自国での削減が難しい温室効果ガスを、他社・他国などで削減・吸収する活動に投資することで埋め合わせするカーボンオフセットが広がっていますが、これを海洋・河川分野での環境保全・再生活動に適用する「ブルーカーボンクレジット」の動きも活発になりつつあります。
今回のご発表では、Jブルークレジット制度の概要から、ブルークレジットに加えてコベネフィットを設計することで経済価値を高め、経済と炭素資源の好循環を形成すること、そして復建調査設計による全国での取組支援についてご説明を頂きました。
講演Ⅱ「牡蠣殻のリサイクルの現状」
丸栄株式会社 開発担当係長
NPO法人広島循環型社会推進機構
理事 沖野 靖将 氏
カキ養殖は広島県を代表する一大産業ですが、この数年は農業従事者の減少、食の消費行動の社会的な変化、鳥インフルエンザ(飼料利用)や円安と資源需給の変調による肥料価格の高騰などが要因となり、牡蠣殻の利用が減少し、集積場での受入が難しくなっています。
今回のご発表では、こうした牡蠣殻の有効活用に向けて、漁場改良材や土壌改良剤、コンクリートの骨材など建築資材、そして飼料・肥料でも水稲栽培などの新しい利用可能性をご紹介頂き、カーボン吸収源として広島県の特徴となり得る考え方もご説明頂きました。
交流会開催内容
令和6年度 第5回マッチング交流会を開催いたします。
今回は、復建調査設計株式会社より、ブルーカーボンクレジットを活用した地域活性化を目指す取組みについて、そして丸栄株式会社より牡蠣殻の有効活用に向けた課題感についてご発表いただきます。
近年、ブルーカーボンクレジット創出に向けた動きが全国で始まっており、そこでは広島県内の関係者が苦慮している牡蠣殻の有効活用を進められる可能性もあります。ブルーカーボンという視点から、地域活性化に向けた取組事例や牡蠣殻の有効活用の現状について情報収集ができる大変貴重な機会となっております。
また、新たな選択肢となる牡蠣殻の有効活用方法を一緒に探ってくれる企業を探していますので、興味のある方はぜひご参加ください!
なお、会員以外の方も参加可能ですので、カーボンニュートラル・カーボンリサイクルにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております(同一所属先からの参加者数に制限はありません)。
講演Ⅰ 15:05~15:35(30分)
「ブル-カーボンクレジットを活用した沿岸域環境の再生と地域活性化」
復建調査設計株式会社
東京支社第一技術部環境課
課長 三戸 勇吾 氏
概要資料はこちら
講演Ⅱ 15:35~16:05(30分)
「牡蠣殻のリサイクルの現状」
丸栄株式会社 開発担当係長
NPO法人広島循環型社会推進機構
理事 沖野 靖将 氏
概要資料はこちら
総括・事務連絡など 16:05~16:20(15分)
開催日時 |
2024年9月20日(金)15:00~16:20 |
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開催方法 |
オンライン |
費用 |
無料 |
人数 |
- |
参加対象 |
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申し込み締切 |
2024年9月13日(金)17:00 |
備考 |
受付は終了しました