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CARBON CIRCULAR ECONOMY

マッチングイベント

令和6年度 第3回マッチング交流会

開催報告

講演Ⅰ「低コストかつ高効率なCO₂回収技術について」

株式会社JCCL
取締役CTO博士(工学)
星野 友 氏

 

2020年に設立された九州大学発のベンチャー企業である株式会社JCCLは、これまでに開発されたCO₂回収技術の多くでエネルギーやコストが課題となっていることを踏まえ、生体内での穏和な環境でCO₂を高速分離する原理に着目し、外部刺激に応答してCO₂の可逆吸収を実現するアミン含有ナノゲル粒子を開発しました。
今回のご発表では、この高性能・低コストなCO₂分離材料と、それを用いる回収モジュール・装置、そして回収モデル・シミュレーションによる分離プロセスの最適化などの事業展開をご紹介頂き、さらにこの回収技術の大規模な社会実装に向けた環境省事業への参画などについてご説明を頂きました。

 

講演Ⅱ「新素材と資源循環でサスティナビリティ革命に挑むユニコーン企業」

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株式会社TBM
コミュニケーション本部 政策渉外部 官民共創担当
加藤 和平 氏

 

株式会社TBMは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む無機フィラー分散系複合素材である「LIMEX(ライメックス)」を開発し、すでに 10,000 以上(事業所数含む)の企業や自治体等にてプラスチックや紙の代替製品として採用されており、世界で 200 件以上の特許を 40 カ国以上で取得、COP や G20 などの国際会議で紹介されています。原料となる炭酸カルシウムは、日本を含む世界中に豊富に存在する資源です。原産国に偏りがある石油の代わりに炭酸カルシウムを活用することで、供給安定性や経済安全保障の向上に貢献できます。今後、従来のLIMEXで使用されていた鉱物由来の炭酸カルシウムを、排ガス由来の CO₂と工場から排出されるカルシウム含有廃棄物から、低環境負荷のプロセスで化学合成した炭酸カルシウムに置き換えることで、カーボンニュートラルへの貢献を推進する低炭素素材、「CR LIMEX(カーボンリサイクル ライメックス)」の事業化に向けて、年内の製品上市を目指しています。今回の発表では、このLIMEX事業に加え、リサイクル工場の運営やデジタルプラットフォームの提供を通じた多角的な資源循環事業、そして同社が事務局を担う一般社団法人資源循環推進協議会でのサーキュラエコノミー実現に向けた活動についてご説明を頂きました。

 


 

交流会開催内容

 

令和6年度 第3回マッチング交流会を開催いたします。
今回は、株式会社JCCLより低コストかつ高効率なCO₂回収技術について、そして株式会社TBMより炭酸カルシウム、CO₂を利用した新素材や資源循環事業についてご発表いただきます。
カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの活用や燃料切替等によりCO₂の排出量削減に向けた取組が世界的に進められていますが、完全にCO₂の排出をゼロにすることは難しいため、どうしても排出されてしまうCO₂を回収し、貯蓄・利用していくことが不可欠となっています。今回は、CO₂の分離回収・利用に関するユニコーン/スタートアップ企業の取組について情報収集ができる大変貴重な機会となっておりますので、ぜひご参加ください!
なお、会員以外の方も参加可能ですので、カーボンニュートラル・カーボンリサイクルにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております(同一所属先からの参加者数に制限はありません)。

 

講演Ⅰ 15:05~15:35(30分) 
「低コストかつ高効率なCO₂回収技術について」

株式会社JCCL
取締役CTO博士(工学)
星野 友 氏
概要資料はこちら

 

講演Ⅱ 15:35~16:05(30分)
「新素材と資源循環でサスティナビリティ革命に挑むユニコーン企業」

株式会社TBM
コミュニケーション本部 政策渉外部 官民共創担当
加藤 和平 氏
概要資料はこちら

 

総括・事務連絡など 16:05~16:20(15分)

開催日時

2024年7月26日(金)15:00~16:20

開催方法

オンライン  

費用

無料

人数

-

参加対象

 

申し込み締切

2024年7月19日(金)17:00 

備考

 

受付は終了しました