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CARBON CIRCULAR ECONOMY

マッチングイベント

令和5年度 第6回マッチング交流会

開催報告

講演Ⅰ「コンクリートスラッジを用いた炭酸塩化技術の開発について」

出光興産株式会社
石炭・環境事業部 企画課 シニアリサーチャー 藤原 尚樹 氏

 

カーボンリサイクル技術の中でも、CO2フリー水素を必要としない鉱物化技術は早期の実用化が期待されています。この背景から、株式会社出光興産では、生コン工場から発生するスラッジと工場排ガスのCO2を反応させて炭酸塩化し、炭酸カルシウム含有率45%のアスファルトフィラーを製造することで、CO2を固定化させる技術開発を進めています。
今回は、こうした開発内容や、同社の千葉県袖ケ浦市にある石炭・環境研究所構内での試験舗装、そして今後の事業展開・販路拡大計画についてご紹介を頂きました。

 

講演Ⅱ「金属粉体が挑む革新的新規クリーンエネルギー創出」

広島大学大学院先進理工系科学研究科
准教授 金 佑勁 氏

 

脱炭素社会を目指すには、既存の化石燃料に代わる革新的なエネルギーキャリアを開発・普及させていく必要があります。金先生の研究では、エネルギー密度の高い金属材料の中でも、豊富に存在し入手しやすいアルミニウム(Al)と鉄(Fe)に着目し、それらの粉体の燃焼(酸化)によってエネルギーを取り出すとともに、還元することで「リサイクル可能なエネルギーキャリア」として活用する研究開発を進めています。
今回は、こうした金属粉体を用いたクリーンなエネルギー創出によって、エネルギー供給産業や工業用・船舶用などの動力源、そしてエネルギーを消費する全ての産業分野においての幅広い利用に向けた研究についてご説明を頂きました。

 

講演Ⅲ「脱炭素・有機転換を両立する高機能バイオ炭”宙炭(そらたん)”の普及」

株式会社TOWING
事業開発部 西日本営業本部長 阿部 浩人 氏

 

名古屋大学の研究から生まれた株式会社TOWINGは、土壌微生物培養をコア技術として、バイオ炭に微生物を定着させた「高機能バイオ炭」により、脱炭素・減化学肥料・減化学農薬を通じた農業エコシステム実現を目指しています。
今回は、高機能バイオ炭(“宙炭”)が土壌酸性度の過剰上昇を抑制し、有機肥料分解能を向上させるとともに、有機肥料での減化成肥料農薬、そして連作障害耐性も向上させること、そしてこのバイオ炭の国内外での実証試験と、高機能バイオ炭利用によるカーボンクレジット創出についてご説明を頂きました。

 


 

交流会開催内容

 

令和5年度 第6回マッチング交流会を開催いたします。

今回は、「広島県カーボンリサイクル関連技術 研究開発支援補助金」で採択されたカーボンリサイクル関連技術の研究開発をご説明頂きます。県内でのカーボンリサイクルに係る研究・実証へ関心をお持ちの方、それらの技術を活用してカーボンリサイクルを加速したいとお考えの方は、この機会にぜひご参加ください!

なお、会員以外の方も参加可能ですので、カーボンリサイクル・カーボンニュートラルにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております(同一所属先からの参加者数に制限はありません)。

 

講演Ⅰ 15:05~15:30(25分)
「コンクリートスラッジを用いた炭酸塩化技術の開発について」

出光興産株式会社
石炭・環境事業部 企画課 シニアリサーチャー 藤原 尚樹 氏
概要資料はこちら

 

講演Ⅱ 15:30~15:55(25分)
「金属粉体が挑む革新的新規クリーンエネルギー創出」

広島大学
大学院先進理工系科学研究科 准教授 金 佑勁 氏
概要資料はこちら

 

講演Ⅲ 15:55~16:20(25分)
「脱炭素・有機転換を両立する高機能バイオ炭”宙炭(そらたん)”の普及」

株式会社TOWING 事業開発部 西日本営業本部長 阿部 浩人 氏
概要資料はこちら

 

会長総括 16:20~16:25

広島大学大学院 先進理工系科学研究科 機械工学プログラム 教授 市川 貴之 氏

開催日時

2023年10月30日(月)15:00~16:30

開催方法

オンライン  

費用

無料

人数

-

参加対象

 

申し込み締切

2023年10月23日(月)17:00 

備考

申込後、前日までに申し込みされたメールアドレスに参加URLをお送りします。

※開催方法はオンライン(Zoom)となります。 

受付は終了しました