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CARBON CIRCULAR ECONOMY

各種イベント・その他活動

広島市立基町高等学校の主に1・2年生を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

この度、広島市立基町高等学校が主催の「令和6年度職業探究セミナー」において、全校生徒のうち、希望者約40名(主に1・2年生)を対象に、大成建設株式会社および広島県による合同講演を実施しました。

 

●開催日 2025年1月29日(水)14:20~15:10
●開催場所 広島市立基町高等学校

 

 

 

■ゼネコンの魅力や都市開発のやりがい

大成建設株式会社より、ゼネコンとしての建設の関わり方や、都市開発の面白さを学びました。実は広島の都市開発にも深く関わっており、2020年以降、「ひろしまゲートパーク」や「エディオンピースウィング広島」などの開発を手掛け、広島都心部の魅力向上に貢献されています。

 

 

 

 

■環境に優しいカーボンリサイクルコンクリート

講演の中で、「ひろしまゲートパーク」の大屋根ひろばにあるコンクリートベンチの紹介もありました。このコンクリートベンチは、主に2つの材料をリサイクルして作られている環境に優しいベンチで、製造過程でCO₂を吸収・固定した原材料をコンクリートに混ぜることで、CO₂を長期間固定するカーボンリサイクル技術が活用されています。生徒らもとても興味を示しており、相槌を打つ姿が印象的でした。

 

 

 

 

■広島県は全国に先駆けてカーボンリサイクルを推進している

大成建設株式会社の講演を受け、最後に広島県から、建築・土木のみならず、世の中のあらゆる部分で化石燃料が使用されていることを説明し、化石燃料のメリット・デメリットを紹介した上で、カーボンニュートラルの実現にあたっては、二酸化炭素を有価物ととらえ、回収し、利用する「カーボンリサイクル」が重要であることを学びました。生徒は、二酸化炭素を資源として利用するという今まで知らなかった概念にとても驚く様子でした。
また、広島県のカーボンリサイクルに関する取組や、県内のカーボンリサイクルの事例を紹介し、広島県が全国に先駆けてカーボンリサイクルを推進していることを学びました。

 

 

 

 

■まとめ

生徒からは、「CO₂を資源として活用するという考え方は講義前には持っていなかったので、環境問題に取り組んでいくに際して新しいアプローチを得ることができ有意義だった」「建築の分野では、二酸化炭素はどうしても出てしまうもので仕方がないと思っていたが、二酸化炭素を出さないように工夫していたり、二酸化炭素を材料として使う方法があったりすると知ってびっくりした」などの感想が見られ、二酸化炭素を資源として使うという新しい発想と、これからの建築業界では環境に配慮したオペレーションが必要であることを学んでいました。
今回の授業を通して、企業と行政の両方の視点に立った二酸化炭素排出減への取組を伝えることができ、大変貴重な機会となりました。また、前向きな意見や感想がみられたことから、次世代教育の価値を改めて実感いたしました。こうした、将来的なカーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う次世代との交流にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までご相談ください!

 

 

 

<協力>
大成建設株式会社