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CARBON CIRCULAR ECONOMY

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広島県立安芸南高等学校の1・2年生を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、広島県立安芸南高等学校の1年生全員と2年生の希望者の合計約230名を対象に、カーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業「わたしたちとCO2正しい知識と今後の向き合い方」を、一般財団法人カーボンフロンティア機構と共同で開催しました。

 

●開催日 2024年9月12日(木)14:25~15:15
●開催場所 安芸南高等学校

 

 

 

■授業風景

「CO2は環境に良くないものなのか」をテーマに、地球上でのCO2の役割について考察し、日本のエネルギー事情を考慮したCO2排出削減の方法や、CO2を資源として有効利用するという新しい発想である「カーボンリサイクル」について考えました。

 

 

はじめに一般財団法人カーボンフロンティア機構より、地球温暖化の現在の状況とその大きな原因が化石燃料や電気エネルギーの大量消費にあることについて説明。CO2の排出量を減らしていくには、様々な発電方法をミックスして利用することが大切であることを学びました。また、CO2は生物の源であり、炭素循環によって生態系が維持されているという重要な側面についても、ご説明いただきました。

 

 

 

 

生徒からは、「CO2は地球温暖化を進めるだけの悪い物質だと思っていたが、生物の起源はCO2だと知って驚いた」、「CO2はとにかく環境に悪いので、排出しないのが一番いいと思っていたが、大事なのは二酸化炭素を出さないことではなくて、エネルギーの入手方法を工夫するなどして、二酸化炭素を増やさないことと分かり、意外だと感じた」、などの感想をいただきました。

 

 

 

 

その後、広島県イノベーション推進チームからは、CO2を分離回収し、利用することの重要性や、実際に広島県内企業が取り組んでいるカーボンリサイクルの研究事例なども紹介し、広島県が全国に先駆けて力を入れているカーボンリサイクルとは何かについて学びました。また、カーボンリサイクルの最先端技術の開発が、現在、大崎上島町のカーボンリサイクル実証研究拠点で行われていることが紹介されました。
感想からは、「今までカーボンリサイクルのことは何も知らなかったが、広島でもたくさん取り組まれていて、身近なところにもカーボンリサイクル製品が設置されていると知って驚いた」「CO2を減らすことだけに注目するのではなく、資源として活用することも考える必要があることがわかった」などの意見があり、CO2に対する捉え方やカーボンリサイクルという新しい概念に意外性を感じているようでした。

 

 

 

 

特別授業を通して、生徒からは「最初はニュースなどで聞いているとCO2に対して悪い印象の方が強かったが、講演後は地球の起源が二酸化炭素ということや二酸化炭素を資源として活用することができると知って、使い方次第では今よりより良い世界や生活を作っていけるのかなと思い、悪い印象から興味深いものとなった」との感想をいただきました。

 

 

 

■まとめ

生徒に対し、二酸化炭素を削減する方法の一つにカーボンリサイクルという方向性があるということや、その重要性を伝える貴重な機会となりました。生徒の皆さんがCO2の利用価値について深く考察していた姿や、前向きな意見や感想がみられたことから、次世代教育の価値を改めて実感いたしました。安芸南高等学校では、特別授業を踏まえ、大崎上島町のカーボンリサイクル実証研究拠点の見学も計画されておられます。こうした、将来的なカーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う次世代との交流にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までご相談ください!

 

 

 

 

<共催>
一般財団法人カーボンフロンティア機構