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CARBON CIRCULAR ECONOMY

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大崎海星高校の高校1年生を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、CHANCE会員協力のもと、大崎上島内にある県立高校「大崎海星高校」の高校1年生31名を対象に、カーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業「未来ではCO2が役に立つ!?エネルギー問題解決の鍵!?カーボンリサイクルについて学ぼう」を開催しました。

 

●開催日  2023年11月7日(火)
●開催場所 広島県立大崎海星高等学校

 

 

■前半講義 インプット① 日本のエネルギー事情とカーボンリサイクル

このセクションでは、世界的なエネルギー問題が課題となる昨今、日本のエネルギー事情を踏まえたエネルギーミックスが重要であるということや、新たなエネルギーの実用化に向けて様々な解決方法が検討・研究されている中で、CO2を資源として有効利用するという新しい発想である「カーボンリサイクル」について学びました。

 

 

広島県庁イノベーション推進チームより日本のエネルギー事情やカーボンリサイクルについて説明。授業前はCO2に悪いイメージを持っていた生徒達が、授業後のアンケートではCO2を資源として生活と結びつける等認識は大きく変わりました。

 

 

■前半講義 インプット② カーボンリサイクル事例紹介

このセクションでは、実際に大崎上島で実証研究を実施している一般社団法人微細藻類技術協会(IMAT)様より微細藻類や大崎上島拠点での研究内容をご紹介いただき、カーボンリサイクルの事例を学びました。

 

 

島内で実証研究を行うIMATの微細藻類の説明には、生徒の関心も高く、CO2を利用した事業に興味を持ったという生徒が多数いました。授業後、施設見学を希望する生徒がおり、対応いただきました。

 

 

■後半講義 グループワーク 《アイデア出し~実現方法の検討》

前半講義の内容を踏まえ、大崎上島で回収されたCO2がカーボンリサイクル実証研究拠点で利用されているように、島内の農業や産業でもCO2の利用・循環ができないか、5つのグループがファシリテーターとともにグループワークを行い、様々なアイデアを考えました。

 

 

初めは様子見だった生徒も、ファシリテーターのアドバイスを受けながら、グループワークが進むにつれて徐々に慣れていき、終盤はグループ全員が楽しそうに積極的にアイデアを出し合っていました。

 

 

■後半講義 グループワーク 《発表抜粋》

各グループ、それぞれタイプの異なるCO2の利用・循環アイデアと、それを実現するための対応策を発表しました。

 

 

 

発表者や発表方法はグループで決め、生徒が柔軟で多様なアイデアを、自信を持ってプレゼンしていた光景が印象的でした。

 

 

■まとめ

生徒の皆さんからは、『二酸化炭素は悪いイメージだったが、資源になりつつあることが分かった』『自分の生活と二酸化炭素を関連付けながら生活するように意識したい』『二酸化炭素の資源化について具体的にもっと知りたい』、などの感想・意見があり、次世代教育の価値を改めて実感いたしました。今後も、より充実させたプログラムの提供に向けて努めてまいります。

 

<協賛>
一般社団法人微細藻類技術協会(IMAT)
一般社団法人カーボンフロンティア機構(JCOAL)
広島商船高等専門学校

受付は終了しました