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CARBON CIRCULAR ECONOMY

次世代教育

広島県立廿日市高等学校の2年生を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、広島県立廿日市高等学校の2年生約280名を対象に、カーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

 

●開催日   2026年1月21日(水)13:25~15:15
●開催場所  広島県立廿日市高等学校

 

 

■授業風景

太平電業株式会社、中国高圧コンクリート工業株式会社にご登壇いただき、カーボンニュートラルの実現を目指す背景や、二酸化炭素を資源として活用するカーボンリサイクル技術について、具体的な事例を交えながらお話しいただきました。

 

 

はじめに広島県から、地球温暖化の現状とカーボンリサイクルの概念について説明を行いました。現在、地球温暖化がどの程度進行しているのか、グラフや表を用いて説明した後、二酸化炭素の排出量と森林等による吸収量のバランスを均衡にするカーボンニュートラルを目指すことが、持続可能な社会の実現に必要であると説明しました。そして、カーボンニュートラルの実現に向けては、二酸化炭素を分離回収し、利用するカーボンリサイクルが注目されており、広島県はこの取組を全国に先駆けて推進していることを説明しました。

 

 

続いて、太平電業株式会社より、西風新都バイオマス発電所を中心とした「グリーンプロジェクト」の取組を紹介しました。発電の過程で排出されるCO₂を回収し、隣接する農業ハウスでの作物栽培に活用することで、CO₂を循環させる発電モデルについて解説がありました。また、発電所のプラント建設技術を生かした効率的な造林にも取り組まれているとお話がありました。 最後に、中国高圧コンクリート工業株式会社からは、石炭灰や電柱廃材などの廃棄物に、マイクロ波で焼結させる際に二酸化炭素を吸収させて固定化し、軽量で透水性の高い土木材料(緑化基盤材や軽量盛土材など)として再利用する技術や、工場の排気ガスに含まれるCO₂を吸収させて炭酸カルシウムを生成し、道路舗装材などに有効活用する技術などの研究開発についてご紹介いただきました。

 

 

■グループワーク

今回の特別授業では、生徒に対して「2050年の広島での暮らしは、どのようになっているの?カーボンニュートラルやカーボンリサイクルに着目して想像してみよう!」と題し、授業の冒頭と終わりにグループワークを実施しました。

 

 

講演を聞く前は、技術の発展という面から、「将来は今よりも便利で進んだ暮らしになる」と考える一方で、環境の面からは、「地球温暖化による気候変動がどんどん進み、それに伴う環境保護のための規制や制限により過ごしにくくなるのではないか」という声がありました。 その後、講演を通して企業の具体的な技術や取組に触れた後は、二酸化炭素を資源として利活用するカーボンリサイクル技術の普及により、「地球温暖化対策が進み、今よりも暮らしやすく、環境に優しい社会になっている」と期待を寄せる声が多くありました。また、「広島の企業がカーボンリサイクル技術で未来を良くしようとしていることを知り、地元への期待や誇りを感じた」という意見も複数あり、カーボンリサイクル技術を「自分たちの未来をつくるもの」として捉える貴重な機会となりました。

 

 

特別授業を通して、生徒からは「二酸化炭素を減らす方法といえば、植物を植えるくらいしか思いつかなかったが、農業に活用したり、化学反応を起こして新たな資源に作り替えたりなど、様々な方法があると学んだ」「自分の家の近くにも、地球温暖化に対する様々な取組を行っている会社があったことに驚き、もっと身近なところにある環境対策や企業を見つけていくのも大切なことだと思った」「二酸化炭素の問題を削減するために農業の話が出てくるとは思わなかった。違う分野との関係も考えると今までなかった視点で問題解決に繋がるかもしれないと思った。」との感想がありました。

 

 

■まとめ

生徒に対し、カーボンニュートラルの実現に向けた手段の一つにカーボンリサイクルという技術があることや、その重要性を伝える貴重な機会となりました。二酸化炭素の利用価値について深く考察していた生徒の姿や、前向きな意見・感想が寄せられたことから、次世代教育の重要性を改めて実感いたしました。こうした、将来的なカーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う次世代との交流にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までご相談ください!

 

 

<協力>
太平電業株式会社
中国高圧コンクリート工業株式会社