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CARBON CIRCULAR ECONOMY

次世代教育

広島県立安古市高等学校の生徒を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、広島県立安古市高等学校において、希望者15名を対象に、カーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。

 

●開催日  2025年9月19日(金)15:50~16:40
●開催場所 広島県立安古市高等学校

 

 

■授業風景

テーマを「二酸化炭素×エネルギー」と題し、地球温暖化と二酸化炭素の関係性や、カーボンニュートラルの実現に向けて、どのような目標や対策があるのか、また、実際の企業がどのように取り組んでいるのかについて学びました。

 

 

 

 

はじめに、広島県から、テーマのうち、「二酸化炭素」に関する講義を行いました。現在、地球温暖化がどの程度進行しているのか、グラフや表を用いて説明した後、二酸化炭素が地球上に過剰に堆積してしまっている現状に対し、二酸化炭素の排出量と森林等による吸収量のバランスを均衡にするカーボンニュートラルを目指す必要があることを学びました。
また、エネルギーに関する地球温暖化対策の状況について説明し、省エネや再生可能エネルギーの利用等にも限界があることから、二酸化炭素の排出を減らす取組だけでなく、二酸化炭素を分離回収し、利用するカーボンリサイクルの重要性を、県内の研究事例なども交えながら説明しました。

 

 

 

 

次に、広島ガス株式会社より、カーボンニュートラル達成に向けての都市ガス業界の方向性や、目標、取組内容などについて説明をいただきました。石炭や石油と比較して、燃焼による二酸化炭素排出量を抑えることのできる天然ガスやLPガス等への燃料転換、未利用エネルギーの活用などといった取組に加えて、バイオマスや太陽光を用いた発電所の運営や森林保全等への取組など、ガス以外の多岐にわたる事業もご紹介いただきました。
また、メタネーション技術の開発についても触れ、二酸化炭素からエネルギーを生み出すことができることに、生徒は驚いている様子でした。生徒からは「カーボンニュートラルに関する取組として、企業内での取組だけではなく、市民向けのイベントなども行っていることが分かった」「二酸化炭素をリサイクルする方法として、メタンに変えて燃料にできることを初めて知った」といった感想がみられました。

 

 

 

 

特別授業を通して、生徒からは「二酸化酸素は増えすぎることが問題であって、存在そのものが悪いものではないと知った」「地球温暖化が進むことで自分たちの生活に大きな影響を与えていて、それを防ぐために、二酸化炭素を活用する製品が開発されていると分かった」「地球温暖化に対して、まだ具体的な対策がどのくらいとられているか知らなかったので、一歩ずつでも進んでいると分かり驚いた」との感想がありました。

 

 

 

■まとめ

生徒に対し、カーボンニュートラルの実現に向けた手段の一つにカーボンリサイクルという技術があることや、その重要性を伝える貴重な機会となりました。二酸化炭素の排出や、その利用価値について深く考察していた姿や、前向きな意見・感想が寄せられたことから、次世代教育の重要性を改めて実感いたしました。こうした、将来的なカーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う次世代との交流にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までご相談ください!

 

 

 

<協力>
・広島ガス株式会社