リレーコラム

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CARBON CIRCULAR ECONOMY

Vol. 40

「Nittoのカーボンニュートラルへの取り組み」

1.Nittoグループの環境課題と目標

Nittoグループはトップメッセージとして『ESGを経営の中心に置く』を方針として掲げています。
気候変動によって世界中で災害のリスクが高まり、企業にもその影響を食い止める努力が求められています。
そのような中、NittoグループはCO2削減に向けて、2022年5月にカーボンニュートラル宣言を行いました。
また、2050年のカーボンニュートラルに向けて、他の環境目標を含めた2030年目標を設定し、CO2排出量として2013年度比43%削減となる47万トン/年を目標としています。

 

 

 

 

2.経営と一体化した活動体制

モノづくりを通じて企業責任を果たすため、経営戦略会議の場で施策や課題などを協議し、経営と一体化した活動推進を図っています。2021年度より「脱炭素分科会」、「3R分科会」、「汚染防止分科会」から構成される「Green Committee」を設置して活動しています。2030年のありたい姿、および2050年のカーボンニュートラルを目指し、機能拡大と強化を図りながら、より事業計画とリンクさせ、事業部、機能とエリアの3軸でグローバルな活動を推進していきます。

 

 

 

 

3.カーボンニュートラルに向けた施策

製造工程における省エネの推進や、溶剤ガスの燃焼時に多くのCO2排出を伴うことから、当該プロセスの無溶剤化(UV硬化)の追求、太陽光発電設備の導入推進といった策を講じています。また、省エネ、再エネのみならず、今後開発及び実用化を進めるCO2回収技術などの革新的な脱炭素技術を積極的に活用していきます。

 

 

 

 

4.環境・人類に貢献する製品開発(PlanetFlags/HumanFlags)

Nittoグループは環境・人類に貢献する製品の認定スキームを新たに策定しました。Nittoグループの製品を環境貢献・人類貢献の二つの視点で独自の基準により評価します。そのうち、特に貢献が認められた製品をそれぞれPlanetFlags/HumanFlagsとして認定します。開発プロセスにおける今後のテーマ選定にも反映します。認定が期待できるテーマに開発リソースを優先的に配分することで、事業を通じた社会課題の解決と経済価値の創造の両立を加速させます。

 

 

 

 

※本コラムの内容は、Nittoグループ統合報告書2022の記載内容から引用しております。

著者プロフィール

竹本 浩明(たけもと ひろあき)

日東電工株式会社 尾道事業所
情報機能材料事業部門 事業統括本部 企画部 企画ESGグループ

2008年入社(広島県尾道市出身)尾道事業所にて環境安全部に所属、安全・防火・防災面における順法対応を経て、環境管理の業務に従事。
2023年4月より更なるESG活動の推進のため、企画部に企画ESGグループが設立され、主に脱炭素に関わる業務