リレーコラム

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CARBON CIRCULAR ECONOMY

Vol. 37

「技術と連携による地域脱炭素化への貢献」

1.中電技術コンサルタントの紹介

 

 中電技術コンサルタント株式会社(本社:広島市南区出汐二丁目3-30)は、中国地域を主な拠点とする総合建設コンサルタントです。2022年4月より、再生可能エネルギーや環境価値等の専門技術を強みとし、脱炭素社会の実現に貢献するため「カーボンニュートラルプロジェクト」を組織して様々な取り組みを模索&加速させています。エネルギーインフラの変革に必要となる技術開発や、地域ごとの特徴を生かした脱炭素のあり方と共生社会を実現するための技術・サービスのベストミックスを提案し、未来につながる地域づくりを目指しています。

 

 

2.地域の脱炭素化への貢献

 

 政府は2030年までに約100箇所の脱炭素先行地域を指定し、カーボンニュートラルに向けた支援を重点的に実施することで、脱炭素ドミノを起こすとしています。そうした背景を踏まえ、中電技術コンサルタントでは、地域の脱炭素化の実現に向けて、再生可能エネルギーの最大限導入のための計画づくりや、地球温暖化対策実行計画策定、地域共生型再生可能エネルギー普及促進事業等の地方自治体の支援に積極的に取り組んでいます。

 

瀬戸内Kirei太陽光発電所

 

上関町風力発電所

 

 

3.環境価値の取り組み

 

 中電技術コンサルタントでは、脱炭素化のインセンティブとなる環境価値として、J-クレジット制度やブルーカーボンの取り組みを後押ししています。
 J-クレジット制度は、省エネ・再エネ設備の導入や森林管理等によるCO2等の排出削減・吸収量をクレジットとして国が認証する制度ですが、中電技術コンサルタントでは、企業や自治体による当該制度の活用を支援しています。また、ブルーカーボンは、海洋生物(海草・藻類、植物プランクトン等)の作用によって、海中に吸収・固定される炭素のことで、CO2吸収源の新たな選択肢として注目されています。ブルーカーボン事業を通じた地域活性化や企業価値向上の取り組みを支援し、SDGsの達成に貢献します。

 


ブルーカーボンのイメージ

 

 中電技術コンサルタントは、脱炭素に関わる総合建設コンサルタントとしての多様な技術とネットワークを組み合わせ、地域の社会課題の解決と脱炭素化の同時実現に貢献します。

著者プロフィール

村上 紀章
中電技術コンサルタント株式会社
企画本部 経営企画部 事業戦略グループ 
カーボンニュートラルプロジェクト プロジェクトマネージャー
公益財団法人中国地域創造研究センター 中国地域におけるカーボンニュートラル社会の実現に向けた次世代エネルギー利活用と消費者行動変容のための実現方策検討調査委員会 委員

中電技術コンサルタント株式会社ウェブサイト
https://www.cecnet.co.jp/carbon-pj.html