Vol. 33
「機械総合商社 西華産業株式会社:~地球環境と産業発展のためにわたしたちができることは~」
■西華産業のご紹介
1947年創立の西華産業株式会社は、機械総合商社として、「機械の取引を通じて豊かな社会の発展に貢献する」
をモットーに、各種プラント・環境装置・電子機器・情報通信機器その他あらゆる産業界で必要とする諸機械、設備の国内販売および輸出入を行なっています。
長年にわたり電力事業、化学・エネルギー事業、産業機械事業、グローバル事業を柱として事業領域を広げてまいりました。
■西華産業グループの長期経営ビジョンVIORB2030
当社グループは、今年度に
「地球環境と調和したサステナブルなエネルギー創出・産業活動を支援する」
というパーパス(存在意義)を実践し、豊かな社会の実現に貢献するため、
2030年に向けた長期経営ビジョン「VIORB2030」を策定致しております。
地球環境に寄り添いながら産業活動の更なる発展を援護する、それがアンビバレントでない形で実現されるよう、環境に好影響をもたらすまたは配慮した機能や性質を持つ設備・機器・製品の発掘と提供を柱に据えた取り組みを推進してまいります。
具体的には、①脱炭素、②省エネ・省資源、③サーキュラーエコノミー、④DXをキーワードに地球環境と調和したサステナブルなエネルギー創出・産業活動を支援していきます。
以下に当社にて展開している事業並びに商品の一例を紹介させて頂きます。
①脱炭素関連
例)超軽量太陽光パネル
屋根の耐荷重によりこれまで太陽光パネルの設置をあきらめていた屋根に最適!屋根面に直接貼り付ける「超軽量フレキシブルパネル」
②省エネ・省資源
省エネ・省資源に関する産業界の恒久ニーズへの支援を拡大
③サーキュラーエコノミー(循環型環境)
サーキュラーエコノミーの進展・実現の動きへの対応を強化
④DX関連
デジタルトランスフォーメーションを広義に捉え商機を探求
<一部の実施具体例>
■今後の重点的事業投資
当社は長期経営ビジョン「VIORB2030」において、 100億円規模の事業投資による既存事業の深化と事業領域の拡張を目標に掲げています。
「事業の拡大・活性化を図る」ことを目的に、戦略的かつ大胆な経営資源の投入を行うことでグループの強靭化を図ります。
*当社は2022年9月30日に、ユーグレナ由来のナノ繊維「パラミロン・ナノファイバー(以下、PNF)」を製造するベンチャー企業である株式会社ユーグリード(本社:愛媛県四国中央市 https://euglead.co.jp/)に対し出資を行うと共に、PNFの販売に係る業務提携を開始しました。
株式会社ユーグリードが製造するPNFは、プラスティック強化複合材として需要の伸びが期待されている「セルロース・ナノファイバー(以下、CNF)」と類似した化学構造と特徴を持つ、自然由来のナノ繊維です。CNF同様に、鉄鋼の5倍の強度がありながら5分の1程の重量である特徴を活かし、自動車、家電、住宅・建材等向けプラスティックへの複合材として注目されております。
当社グループでは長年に亘り築き上げた化学・合繊分野の販売ネットワークを活用して、PNF、並びに関連装置・設備を提供することで、バイオマス分野でのバリューチェーン形成し、サステナブル製品の社会実装の進化を目指してまいります。
以上、当社の長期経営ビジョン「VIORB2030」に対する取り組みについてご紹介させて頂きました。今後も当社は地球環境と産業の発展のために、脱炭素社会に貢献する取り組みを進めてまいります。
著者プロフィール
岩本 正生(いわもと まさき)西華産業㈱ 広島支店 支店長代理
1994年入社。これまで営業部門にて電力会社、製鉄会社、化学会社向の営業に従事する。
2022年4月より現職。