リレーコラム

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CARBON CIRCULAR ECONOMY

Vol. 9

「広島ガスグループ2050年カーボンニュートラルへの取り組み」

1.はじめに

 

 当社は、1909年の創業以来、110年以上にわたり地域に根差したエネルギー会社として、地域の皆さまとともに歩んでまいりました。エネルギー業界を取り巻く状況は、ガス・電力市場の小売全面自由化に加え、2050年までに脱炭素化社会の実現を目指す政府方針が示され、大きな転換期を迎えています。

 

 こうした中、当社は、2021年11月に、「広島ガスグループ2050年カーボンニュートラルへの取り組み」を策定・公表しましたので、今回はその内容についてご説明します。

 

 

2.2050年までのステップ

 

 

 まず、2030年までを第1段階とし、これまでも進めてきた「徹底した天然ガス・LPガスシフト・効率的利用」の更なる推進により、事業活動やお客さま先におけるCO2削減に貢献してまいります。またLNG バンカリング(船舶へのLNG供給)などLNG供給先、利用用途の多様化にも取り組んでまいります。

 

 さらに、再生可能エネルギー電源による電源の脱炭素化およびグリーン電力の供給、里山再生などの森林保全活動にも取り組み、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

 

 

 次に、2050年までを第2段階として、メタネーションや水素の利用による「ガス自体の脱炭素化」に取り組みます。カーボンニュートラルメタンの導入、バイオガスの利用を通じたガス自体の脱炭素化へ移行していくことで、2050年のカーボンニュートラルの実現に挑戦してまいります。

 

 

<実現に向けたロードマップ>

 

 

 

3.2030年度目標

 

 2050年カーボンニュートラルに向けた、2030年度目標として、30万tのCO2排出削減貢献量、再生可能エネルギー電源を6万kW、広島ガス事業所・製造所におけるCO2排出量を2013年度比で50%削減を目指してまいります。

 

 

 

4.実現に向けた連携強化

 

 当社グループは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、エネルギー業界を始めとした業界団体、関連企業(同業他社・地域の各社・メーカー等)、行政も含め、皆様と幅広く連携することで取り組みを推進してまいります。

 

 

 

著者プロフィール

永田 征人(ながた まさと)

広島ガス株式会社 環境・社会貢献部 環境グループ マネジャー

廿日市工場、(一社)日本ガス協会出向、広報室、経営企画部などを経て、2021年4月より現職