活動状況

CONTACT

CARBON CIRCULAR ECONOMY

各種イベント・その他活動

次世代教育の一環として、広島県内の高校生・高専生・大学生を対象にカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ冬の特別イベントを開催しました。

将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、CHANCE会員協力のもと、イベント『「カーボンリサイクル×キャリアパス」~夢を実現するために、今できることは何だろう~』を開催しました。カーボンリサイクルや環境・エネルギーに携わる研究者・企業等との交流を通して、生徒や学生が、自分の将来について見つめ直し、カーボンリサイクルに関する分野を選択肢の一つとし、広島に貢献したいと思ってもらえるような新たな発見と刺激を与えることを目的とし、20名の皆様にご参加いただきました。

 

●開催日 令和7年2月2日 11時~15時30分
●開催場所 TSSテレビ新広島本社ビル(広島市南区出汐2-3-19)

 

 

 

■プログラム① 環境エネルギー問題を楽しく学ぶ

開発者である広島青年会議所様にご協力いただき、カーボンリサイクルやカーボンニュートラルについて参加者全員で楽しく学ぶことのできるカードゲーム「カーボンクエスト」を使ったワークショップを行いました。

 

 

 

 

暮らしの中の二酸化炭素排出の原因をドラゴンに見立てて、その減らし方が書かれたカードを用いてドラゴンを討伐する仕掛けで、使用するカードには、自分たちでもできる二酸化炭素削減の方法から、広島県内の企業が実際に取り組んでいるカーボンニュートラルに資する事業に至るまで網羅的に記載されており、ゲームを行っていくうちにカーボンリサイクルやカーボンニュートラルについて知識を得ることのできる内容となっていました。また、ゲームの最後には振り返りの時間を設け、カードに書かれている内容についてグループで共有しました。

 

 

 

 

参加者は互いに異なる学校・学年で最初は緊張も見られましたが、ゲームを行っていくうちに次第に打ち解け、勝利のための戦略を考えたりアドバイスを送ったりしながら取り組み、かなりの盛り上がりを見せていました。アンケートからは、「初めて会った方々とゲームをする中で距離を縮めることができ、同時に環境問題に対処する様々な方法や自分にできることについて知識を得られた」「ゲームをしているうちに、そのカードの特殊効果などに、現実のカーボンニュートラルへの取組方針と重なる部分を見つけることができた」「ゲームを通して、こんなにもたくさんの企業がカーボンニュートラルに向けた取組を行っていると知り、学びになった」といった意見が見られました。

 

 

 

 

■プログラム② 環境エネルギー分野で活躍の先輩との意見交換

広島県内外で活躍する、「広島ガス株式会社 城本 菜穂」様、「KGモーターズ株式会社 CEO 楠 一成」様、「広島大学大学院 先進理工系科学研究科 助教 津野地 直」様の3者をお招きし、参加者と同じ目線に立ってキャリアパスの観点から意見交換をしていただきました。

 

 

 

 

はじめに、ゲストの皆様より、カーボンリサイクルや環境・エネルギーに携わる先輩として、現在の仕事内容と共に、子供のころの経験・エピソードから、なぜ現在の仕事を選んだのか、また将来のビジョンに至るまでについてお話しいただきました。

 

 

 

 

その後、グループに分かれ「高校生~現在に至るまで」「現在の仕事内容」「その他気になること」の3つのテーマで参加者に質問を書いてもらい、ゲストの皆さんに自由に回答していただきました。
交流会では終始和やかな雰囲気で、参加者は積極的にゲストに対して質問していました。仕事内容や環境・エネルギーに関する質問だけではなく、ゲスト自身の家族の話や好きなものなど、フランクに多種多様な質問をしている姿が印象的でした。また、ゲストの皆さんからも、参加者に対して意見を聞いたり質問をしたりして交流を深めていました。

 

 

 

 

参加者からは、「ゲストの方々が、今の職業はバラバラでも、話を聞くとエネルギーという観点で繋がっていて同じ分野でも異なる関わり方があると知り、これからもっと視野を広くしていかなければならないと感じた」「ゲストの方々が自分と同じ年代の時に何を考えていたか、何をしていたかを知れて将来の参考になった」「ゲストの方々の会社の概要や事業・研究内容について知りながらも、他の学生との交流ができて楽しかった」との意見がありました。

 

 

 

 

■プログラム③ 今日から自分のやるべき事を宣言

最後に一日を振り返り、イベントで得た新しい気付きや発見を踏まえ、今後のキャリアパスについて今日から自分のやるべき事を考え、宣言していただきました。グループ内では宣言に対する意見交換が活発に行われ、参加者が描く将来像について思いを巡らせた後、最後は全体に向かって各グループの代表者に発表していただきました。

 

 

 

 

参加者からは、「自分の好きなことを突き詰めていけばいつかそれが仕事にできることが分かったので、志望大学に向けての勉強を頑張りたい」「環境保全と一口に言っても様々な角度から取り組む方法があると気づいたので、先行事例のリサーチに取り組んで見識を広げていきたい」といった前向きな宣言が見られ、イベントを通して得た学びを、自分のキャリアを描くための日々の生活や活動にうまく昇華させている様子が見受けられました。

 

 

 

 

アンケートからは、「今日学んだことを整理して、今日から何をやっていけば良いのかを考えることができたので自分の目標に向かって頑張っていこうと思った」や、「グループで共有することで他の人の新しい意見を知ることができ、視野が広がった」「自分の考えをまとめ、宣言することによって、なんとなくで考えていた自分のやりたいことがより明確になった」といった意見が多く、参加者の将来設計に良い影響を与える貴重な機会となりました。
また、交流会終了後も、聞き足りないことをゲストに個別で質問しにいく様子も見られ、積極的な姿勢に感心いたしました。。

 

 

 

 

■まとめ

参加者は、カードゲームを通してカーボンリサイクル・カーボンニュートラルを楽しく学び、環境・エネルギー分野で活躍する企業や研究者と直接話し合うことで、未来社会への貢献が期待される「カーボンリサイクル」や「キャリアパス」について理解を深めることができました。
参加者からは、「何かしらの結果を出している方でも、いろいろと悩みながらその道に進んできたということが印象に残り、選択する重要性について学ぶことができたので、しっかり自分と向き合いながらこれからの学生生活を過ごしていきたいと思った」「今までカーボンニュートラルやキャリアプランについてはほとんど気にしてこなかったが、今回のイベントを通して考えるきっかけを持つことができたと共に、同世代の人との交流で新たな発見があった」、などの感想・意見がありました。今後も、より充実させたプログラムの提供に向けて努めてまいります。

 

 

 

<協力企業等>
・一般社団法人広島青年会議所>
・広島ガス株式会社>
・KGモーターズ株式会社>
・広島大学大学院 先進理工系科学研究科 助教 津野地 直>
・有限会社S-Produce.>
・株式会社テレビ新広島