呉工業高等専門学校の機械工学科2年生を対象としたカーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業を開催しました。
将来的な、カーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う人材育成に向け、CHANCE会員協力のもと、広島県内にある独立行政法人国立高等専門学校機構 呉工業高等専門学校の機械工学科2年生42名を対象に、カーボン・サーキュラー・エコノミーを学ぶ特別授業「ひろしま発 炭素による循環型社会がはじまる、触れる、考えてみる」を開催しました。
●開催日 2024年7月17日(水)14:30~15:30
●開催場所 呉工業高等専門学校
■授業風景
年々増加傾向にある温室効果ガスの実態を把握し、複数のショートワークを実施しながらCO2を資源として有効利用するという新しい発想である「カーボンリサイクル」について考えました。
広島県庁イノベーション推進チーム、広島商船高専よりカーボンリサイクルについて説明。CO2は環境破壊や大気汚染につながるという悪い印象から、CO2は利用価値があり、新たなビジネスの創出にもつながるという良い印象に変わったと、多くの学生から感想をいただきました。
ショートワークでは、年々増加している温室効果ガスは何によって排出されているのか、どの分野でどれだけCO2排出量が増加しているのか把握し、増加傾向にある理由を考えたり、CO2や化石燃料のメリット・デメリットなどについて、学生同士積極的に意見を出し合っていました。
CO2を分離回収し、利用・貯留することの重要性や、実際に広島県内企業が取り組んでいるカーボンリサイクルの研究事例なども紹介したことで、学生の関心も高まり、「工場見学に行ってみたい」「CO2だけでなく、微細藻類の利用価値についても理解できた」といった感想もみられました。
■まとめ
学生に対し、二酸化炭素を削減する方法の一つにカーボンリサイクルという方向性があるということや、その重要性を伝える貴重な機会となりました。学生の皆さんがCO2の利用価値について深く考察していた姿や、前向きな意見や感想がみられたことから、次世代教育の価値を改めて実感いたしました。こうした、将来的なカーボンリサイクル関連技術の研究・開発等を担う次世代との交流にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までご相談ください!
<協力>
広島商船高等専門学校