「第5回カーボンリサイクル産学官国際会議2023」が地方開催としては初めて、広島県で開催されました!
今年で第5回となる、経済産業省主催のカーボンリサイクル産学官国際会議が、2023年9月27日にヒルトン広島で開催されました。会場ではカーボンニュートラルの実現においてキーテクノロジーであるカーボンリサイクルについて、世界中の関係者が一堂に集い、将来的な社会実装に向けた技術開発・実証に取り組むことを確認するとともに、各国間の協力関係を強化すべく議論が実施されたほか、今年6月のカーボンリサイクルロードマップの公表を受け、カーボンリサイクルのカーボンニュートラルに果たす役割や、産業間・地域間・国際連携のあり方等について意見交換を行い、初めての地方開催で地域の取組が発信されました。
世界のカーボンリサイクル関係者が広島に集う貴重な機会を活用すべく、経済産業省と連携しながら、一部広島県も企画段階から携わらせていただき、多くの海外研究者と、県内の企業、大学、学生・生徒らとの交流機会の創出がなされました。
それでは、当日の会場における、広島県内の企業、大学、学生・生徒のご活躍や、海外研究者との交流のご様子を覗いていきましょう!
学生交流会
国際会議が始まる前には、広島県主催で、県内の学生・生徒が国内外で活躍するカーボンリサイクルに関する研究者と直接触れ合う場が設けられていました。県内の大学生や、カーボンリサイクルの実証研究拠点がある大崎上島の高校生ら約40名が参加しており、熱心に話を聞く様子が見られました。
交流会に参加されたのは3名の豪華パネリストの皆様。学生・生徒にも理解しやすいよう、カーボンリサイクルの意義についてご発表いただくとともに、カーボンリサイクルに取り組んだ経緯、意欲や学生時代の関心事など、パーソナルな内容も含めた熱いトークが繰り広げられました。
学生や生徒からは多くの質問がなされ、交流会終了後についても個別質問の行列が出来る程でした。後日、交流会に参加いただいた生徒・学生から、『世界で活躍する方々との意見交換は、とても有意義な経験になった』『カーボンリサイクルについて、もっと勉強する必要があると思った』といった前向きな感想が寄せられました。参加いただいた学生・生徒の皆様へ敬意を表しますとともに、次世代を担う皆様にとって、2050年カーボンニュートラルの達成に関心を寄せる何かのきっかけとなりますことを願っております。
〈パネリスト〉
中間 友樹 氏/積水化学工業株式会社
Wim Van Der STRICHET 氏/ArcelorMittal
Marcos Cano BERTIZ 氏/ArcelorMittal
〈モデレータ〉
市川 貴之 氏/広島大学
ポスターセッション
会場ではカーボンリサイクルに関する49の展示が行われ、多数の技術交流で会場は熱気に包まれていました。また、CHANCE会員より22者が出展され、多くの海外研究者に対してPRが行われました。ご協力いただいた皆様におかれましては、誠にありがとうございました。
学生交流会に参加された学生・生徒の皆様も熱心に説明を聞き、質問や意見を交わしておられ、関係者からは『学生の熱心さに驚いた』などの声も上がっていました。改めて参加された学生・生徒の皆様、引率の先生方に感謝申し上げます。
パネルディスカッション
プログラムのメインであります、パネルディスカッションでは、「産業化の加速に向けた企業間・地域間連携の推進」というテーマで、CHANCE会員や広島県知事より、広島県におけるカーボンリサイクルの取組を国内外の研究者に共有し、今後の産業化の加速に向けた産学官を含む共同プロジェクトを推進する企業間連携・地域間連携の重要性について議論・発信されました。
〈パネリスト〉
市川 貴之 氏/広島大学
尾立 維博 氏/株式会社ユーグレナ
木下 浩志 氏/マツダ株式会社
福田 雅和 氏/株式会社ガルデリア
湯﨑 英彦 氏/広島県
Mahmoud ABOUELNAGA 氏/Atlantic Council
歓迎レセプション
第5回カーボンリサイクル産学官国際会議にご参加の皆様を歓迎いたしまして、広島県主催の歓迎レセプションを開催いたしました。
経済産業省やNEDO、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)など、皆様より素敵なご挨拶をいただき、海外研究者や県内企業など総勢約50名の皆様にお好み焼きなど広島の食の魅力を堪能いただきつつ、情報・意見交換などがおこなわれました。
また、レセプション会場では、一部CHANCE会員の技術展示も行われ、技術の説明がなされている様子も見られました。
以上、当日の会場のご様子をご紹介いたしました! ご参加者の皆様からは、『広島の地元企業が国際会議で登壇するのは素晴らしい』『地元の学生や生徒が研究者との交流を行い、また展示等を通じて様々な技術に触れる機会を見て感動した』、『広島県でこんなにカーボンリサイクルの取組が行われているとは知らなかった。それらを知る機会となって本当に良かった』、など、非常に嬉しいコメントを多くいただくとともに、その反響の大きさに、広島県のポテンシャルの高さを再認識させていただきました。
今後も、広島のプレゼンス向上に繋がる情報発信や、会員の皆さまに有益な交流の場を、継続して提供してまいりますので、引き続き、ご期待いただけますと幸いです。 今後ともよろしくお願いいたします。
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